妊娠中の胎児超音波検査について

お母さんと共にお腹の赤ちゃんが元気かどうかを確認するために妊婦健診は定期的に行われています。
しかし、妊娠中に赤ちゃんに行うことのできる検査は限られています。それは赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるので直接触れることができないためです。子宮内の赤ちゃんを観察する方法として超音波検査が最も広く用いられています。

超音波検査でわかること

形態の観察

赤ちゃんの断層面を観察することにより検査を行います。赤ちゃんの数や推定体重、大きな奇形・腫瘍・へその緒や胎盤の異常などがわかります。

生理機能の観察

赤ちゃんの成長や動き、赤ちゃんやへその緒の血液の流れの検査、赤ちゃんの心臓の働きの検査(心機能検査)などを行い、赤ちゃんが元気かどうかを観察します。

超音波検査でわからないこと

染色体や遺伝子の異常

染色体異常とは染色体の数やその構造の異常をいいます。例えば21番染色体が一つ多い場合、赤ちゃんはダウン症ということになりますが、超音波検査でそれを診断することはできません。遺伝子異常とは染色体を構成している遺伝子であるDNAの配列の異常です。血友病や筋ジストロフィーなどの病気が遺伝子異常の結果起こってくることがわかっていますが、超音波検査でこのような赤ちゃんの病気は診断できません。

組織の性質

超音波検査は形を見る検査です。例えば赤ちゃんの腎臓に嚢胞(水が溜まったような構造)があることが分かっても、その中の物が水なのか血液なのかなどその性質については分からないこともあります。

臓器の成熟や発達

赤ちゃんの動作や心臓の動き、排尿動作を分析することで、心臓や腎臓の働きの一部が分かるようになってきましたが、まだまだ分からないことが多くあります。

小さい病気など

赤ちゃん自身が小さいため、小さな形の異常は見つけることができません。また、超音波のビームが届かないためや向きが悪いため診断ができない場合があります。

妊婦健診時の一般超音波検査、精密超音波検査、4D超音波検査の違いについて

妊婦健診中に行う胎児超音波検査には3種類あります。

1.妊婦健診時の一般超音波検査

妊婦健診時に毎回行う検査です。赤ちゃんの心拍や胎位(頭が下なのか、逆子なのか)の確認と推定児体重の測定など大まかな赤ちゃんの状態の把握を行います。(料金は妊婦健診料に含まれます。)

2.精密超音波検査

3.4D超音波検査