精子凍結保存、融解について

精子凍結保存、融解

対象となる方

  1. ご主人様の都合で精子が必要な日に採精できない場合
    出張や海外赴任、夜勤などご主人様の都合で人工授精や採卵日に精子を用意できない場合はあらかじめ精子を凍結保存し、それを使用することができます。
  2. 治療における「保険」として1回分保存しておきたい場合
    人工授精や採卵の当日に射精できない場合の保険として凍結保存しておくこともできます。 凍結精子があれば、もし当日の採精ができなかった場合や急な仕事などで精子が用意できなくても人工授精や採卵は予定通り行えます。
  3. 将来の造精機能障害に備えておきたい場合
    精巣腫瘍、悪性腫瘍、白血病などで抗がん化学療法を受けられた場合、精子を造る機能が低下して精子減少症や無精子症になる場合があります。このような事態を防ぐために化学療法開始前、あるいは開始直後に精子を凍結保存しておくことができます。
  4. 男性不妊の場合
    精液採取が困難な方や、精子の数が極めて少ない重症乏精子症の方。

精子の凍結方法

精液を遠心分離器にかけて洗浄・濃縮を行い、凍結保護剤で処理した後、良好運動精子をマイナス196度の液体窒素タンクの中で保存します。

凍結精子の保存管理

液体窒素タンクは液体窒素の揮発やタンクの劣化を防ぐ為、温度・湿度の差が生じない専用の部屋で施錠を行った上で厳重に保管されます。

精子凍結保存のリスク

  1. 凍結融解操作の過程で氷晶、低温、耐凍剤に由来する障害を受ける可能性があります。
  2. 凍結融解精子を用いた治療によって出生した児が、新鮮精子を用いた治療と比べて発育に差が出る、先天奇形など異常の頻度が高くなるという報告はありません。

凍結精子を用いた治療について

保険として既に凍結精子を保存しており、基本的には、新鮮精子を用いた治療を予定している場合でも当日の新鮮精子の所見によっては、治療に適さない事もあります。その際は、医師の判断で保存してある凍結精子を融解し治療に使用します。