妊婦さんと血栓症・塞栓症

血栓症・塞栓症とは・・・

血栓症・塞栓症とは、血管の中に血の塊(血栓)ができる病気です。
血栓は、血流に乗って動き、動脈を詰まらせることがあります。これが塞栓症です。

妊娠中は血栓ができやすい・・・

  • 妊娠中は凝固因子(血液を固まらせるたんぱく質)が増加し、その活性も亢進します。
  • 妊娠中は子宮が増大するため、足の静脈を圧迫し、血流が停滞する傾向にあります。
  • 切迫流産・早産のため、安静にする必要があり、血流が停滞します。
  • その他、高齢、肥満、脱水なども原因になります。

予防法

  • 足首の運動をする。

    足の甲を、伸ばしたり、縮めたりする(5回ずつ。1日3回)
  • 弾性靴下や、弾性ストッキングを装着する。

    足を圧迫することで、静脈の血液が溜ることを予防します。
  • フットポンプを使用する。

    長い時間横になって過ごさなくてはならない場合、医師の判断でこのような機械で、足のマッサージを持続的に行う場合もあります。

注意事項

  • お腹が張ったり、体調がすぐれない時はやめましょう。
  • 点滴をしている手には注意しましょう。
  • 運動の後は、安静にしましょう。
  • 食後すぐは、やめましょう。